糖尿病内科

内科医長 村嶋 俊隆

 糖尿病内科では、糖尿病を中心として、甲状腺疾患などの内分泌疾患や、脂質異常症などの代謝疾患を対象とした診療を行っています。
糖尿病は、初期の段階では自覚症状が出にくいため放置してしまいがちですが、不十分な血糖コントロールが続くと合併症が出現します。糖尿病に特有の合併症として、細小血管障害による網膜症、腎症などが挙げられますが、その他、心筋梗塞・狭心症あるいは脳梗塞や足壊疽などの大血管合併症のリスクも増加します。これらの合併症の出現や進行を抑制するためには、適正で、かつ持続的な血糖コントロールが必要となります。その実現には適切な治療法の選択が必要となりますが、それと同等もしくはそれ以上に重要なのは、患者さんが長く治療を継続できる環境づくりと考えます。当科では、糖尿病についての知識や手技の習得を目的とした教育入院をはじめとして、糖尿病教室や透析予防外来などを行い、患者さん自身が長く治療に取り組みやすくなるサポートを行っています。また糖尿病の治療法に関しては、近年、様々な種類の経口血糖降下薬や注射薬が使用可能となっており、患者さんの病態ならびに生活環境などを考慮した薬剤選択を行うオーダーメイドな治療を心掛けております。
 内分泌疾患に関しては、外来での検査・治療を主として、甲状腺・副腎疾患などに対応しております。入院での検査・治療が必要となる場合は、関連施設である杏林大学医学部付属病院のほか近隣の大学病院への紹介を行っております。

診療の特色

 当院では、医師、看護師、栄養士、薬剤師がチームとなり、それぞれの専門性、特徴を生かしながら、患者さんの治療ならびに教育を行っています。食事療法・運動療法を基本として、それぞれの病態に適した経口血糖降下薬や注射薬(インスリン、GLP-1アナログ製剤)での治療を行っており、外来でのインスリン導入も可能となっています。また、2020年11月から間歇スキャン式持続グルコースモニタリングシステム:FreeStyleリブレが採用となり、必要に応じて導入を行っています。

  • 糖尿病教育入院(10日間)
    →血糖コントロールを行うほか、糖尿病の知識習得ならびに糖尿病合併症の精査などを行います。
  • 糖尿病教室(毎月第3火・水曜日、第1土曜日)
    →それぞれ医師、看護師、栄養士、薬剤師による講座を設けています。
     糖尿病の総論・合併症や生活での注意点、食事療法、薬物療法についてテキストやスライドを用いながら、説明を行っています。
  • 透析予防外来
    →糖尿病性腎症の悪化を防ぐ目的で、患者さん一人一人にあった生活上の注意点や食事療法について、マンツーマンできめ細かい指導を行っています。

外来担当表

 
午前 村嶋 俊隆 石本 麻衣 ★滝澤 誠 村嶋 俊隆 樂得 隆之 ★村嶋 俊隆
午後 ★村嶋 俊隆 ★石本 麻衣 ★樂得 隆之 ★樂得 隆之 ★樂得 隆之  

※外来表を横にスワイプして御覧ください

《備考》★印は、完全予約制となります。

外来を受診される患者様へのお願い

もし、当院受診前に他院を受診されている場合は、無駄な検査や重複投与を避けるため、できるだけ現在までの経過や処方内容が記載された紹介状(診療情報提供書)をお持ちいただくようお願いいたします。もし紹介状をお持ちになれない場合は、現在内服中のお薬の内容がわかるものをお持ちいただくようにお願いいたします。